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つまらない試合(間合いが無い試合)になる理由

フルコンタクト空手の試合では、直ぐに接近戦になり、突きとローキック合戦に陥る事が多々あります。
間合いも無く、接近戦で「手数・足数」を競う試合は、はっきり言って、

「つまらない試合」

と言えるでしょう。
フルコンタクト空手の判定基準は、

一本>技有り>ダメージ>有効打>手数・足数>積極性

となります。
本来なら、選手は「一本勝ち」を理想とします。
しかし、実力が伯仲した者同士では、一本勝ちを収めることは容易では無くなります。

一本を狙うと、技が単発になりやすく、試合時間内に一本、技有りを取ることが出来なかった場合、「手数・足数」で負けていると、判定で負けることがあります。

その為、確率の低い一本勝ち狙いよりも、倒せる打撃でなくても手数足数を増やし、手堅く判定勝ちを狙う戦術が多くなります。

間合いが無くなり、「手数・足数」を競う試合になる、もう一つの理由として、
「打撃力が弱い」
事が挙げられます。

フルコンタクト空手の有段者ともなると、素手で瓦を数十枚割り、回し蹴り等でバットを折ることが可能です。
あるいは、ミット練習では、「良い音」を立てて、迫力充分のミット打ちが出来るでしょう。

しかし、人間に対する「強い打撃」は、パンチングマシーンで測定出来るような、単純なものではありません。
闘いの中で人体に対して充分なダメージを与える事が出来ない打撃は「弱い」と言えます。

相手の打撃力を軽減させる為に、自ら間合いを潰す戦術を取る事がありますが、自らも接近戦で強い打撃を出す事が出来なければ、結局、
「手数・足数勝負」
になり、引いては、
「スタミナ勝負」
となり、観客視点では、

「技も何も無い、つまらない試合」

になってしまうのです。