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フルコンタクト空手に活きる立禅

※注意
私は太氣拳や意拳を正式に習った事はありません。
今から説明する「立禅」は、あくまで「空手の組手に活かす」という観点で、私が独自に解釈したものです。

立禅の形状は、

・肩幅に立ち、足は軽く開く。
・腕は、大きなボールを抱えるようなイメージで前に出す。

となります。
☆参考動画

この形状を踏まえた上で「形を整える為に必要な力以外の全ての力を抜く」ようにします。

「筋力を使わず骨で立つイメージ」

です。
本式の立禅を学ばれている方の中には、1時間以上続ける方もいらっしゃるようです。
太氣拳や意拳視点では、どの程度の時間が適切かは解りませんが、空手に活かすという観点では、時間よりも「感覚を掴む」事を重視します。感覚さえ掴めば、5分でも良しとします。
また、1時間の立禅を行うとしても「1時間苦痛に耐える」という考えで無く、

「1時間でも、無理無く立っていられる姿勢を探る」

という考えです。
脱力しなければ1時間も立っていられません。しかし、全ての力を抜いては立っていられません。
これ以上力を抜いたら立っていられないという、ギリギリを見極めるようにします。

他、「首」「肩(肩甲骨)」「肘」「腰」「膝」「足首」等、身体のあらゆる関節部分に意識を傾け、それぞれの関節が、

「微細に動かせるか?」

という確認をします。緊張、硬直していると、微細に動かせません。


フルコンタクト空手の試合では、

パンチが得意な選手 → 肩(肩甲骨)の動きに躍動感がある。
パンチが不得手な選手 → 肩(肩甲骨)の動きが固い。

蹴りが得意な選手 → 股関節、膝に躍動感がある。
蹴りが不得手な選手 → 股関節、膝の動きが固い。

パンチも蹴りも上手い選手 → 全身が適度に脱力している。

と、各関節の動きを見ることで、選手の性質をある程度予測出来ます。
そして、動きの硬い部分を攻めると、突破口を開きやすいのです。例えば「肩(肩甲骨)の動きが固い選手」には、胸や肩部分にパンチを当てると主導権を取り易く「股関節、膝の動きが固い選手」には、ローキックを当てると主導権が取り易いといえます。

もっとも、自らに欠点(動きが固い箇所)がある場合は、動きがワンテンポ遅れたり、逆に自分の欠点を攻められ、劣勢に陥る事があります。

他、試合前の自分の緊張度合いを計る為に立禅を行うのも良いでしょう。
例えば、立禅によって「肩が固い」と感じた場合、

「肩、肩甲骨を大きく動かしたパンチのシャドー」

を行えば、効率的に緊張がほぐれます。その後に再度立禅を行い「肩の力み」が抜けているかチェックします。抜けていれば、試合時に「緊張して手・腕が縮こまる」という状態になる可能性を減らせます。

立禅も、空手における理想の「自然体」も、同じ状態の事だと私は思います。
身体の「強張り」「緊張」「力み」を無くし、

「各関節が常にニュートラルな状態」

が理想である事は立禅も、空手の自然体も共通しています。
そして、立禅で得た「各関節が常にニュートラルな状態」は、フルコン空手のみならず、他の格闘技やスポーツにも活きると感じています。