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フルコン空手は歳を取ったら終わり?〈生涯フルコンタクト空手道〉という考え方

フルコンタクト空手は、「技術<体力・スタミナ」という認識の下、フルコンよりも伝統型や実戦・護身技術が、技術的深みがあるとして、

「フルコンタクト空手の技術の深み<武道・武術の技術の深み」

という概念を、他ならぬ空手家達が持っていると感じます。
このような認識を一言でまとめると、

「フルコンタクト空手は、技術の深みが無く、スタミナ・体力任せのスポーツ」

となりますが、はたして本当にそうなのでしょうか?
フルコンタクト空手にはスタミナ・体力は確かに必要不可欠です。
しかし、
「フルコンタクト空手の技術の深み<武道・武術の技術の深み」
となるのでしょうか?

従来の稽古体系、そして何よりも従来の「概念」を払拭しなければ、その通りと言えるでしょう。

例えば、フルコンタクト空手の黒帯を取得したローキックが得意な選手が、黒帯取得後も空手を続けて行け、10年、20年すれば、
「数見肇のローキックの性質に近付けるのか?」
あるいは、ハイキックが得意な選手は、10年、20年修行を続ければ、
「成嶋竜のハイキックの性質に近付けるのか?」
従来の稽古体系では、余程の才能が無い限りは、黒帯習得時から、筋力は増えても、「技の質」が向上する事が殆ど無く、むしろ年を重ねる事に「技が劣化」する場合の方が、多く見受けられます。
しかし、成嶋選手や数見選手の動きを分析し、その技術を「模倣(コピー)」する努力をすれば、少なくとも、その技術に近付くことが出来ます。

空手は「競技」と「武道・武術」両方の側面があります。
しかし、その両方の側面があることから、空手家は、

「フルコンタクト空手の技術の深み<武道・武術の技術の深み」

という概念を持ってしまったのでは無いでしょうか?
私の考え、理想は、

「フルコンタクト空手の技術の深み=武道・武術の技術の深み」

となる事です。
言うまでもありませんが、競技としての空手と武道・武術としての空手に優劣はありません。どのような空手を追求しても良いと思います。
しかし、

「フルコンタクト空手にも、武道・武術の技術と同様に、深い技術があり、またその技術を、習得する為のシステムがある」

事を声を大にして主張したいと思います。
試合出場には、流石に年齢による限界はあるでしょうが、技術そのものは、

「生涯追求し続けるに足る奥の深さがある」

と感じています。