· 

「≪押し≫を取られるパンチ」と「強いパンチ」の違い

フルコンタクト空手の試合では、相手を後退させると、判定で有利に働きます。
しかし、無理に相手を後退させようとし、パンチで押すようにしてしまうと、反則である「押し」を取られ、逆に判定で不利になります。

「≪押し≫を取られるパンチ」と相手を後退させるような「強いパンチ」は何が違うのでしょうか?

答えは「肩甲骨の動き」にあります。

「≪押し≫を取られるパンチ」は、
1.腕が伸びる。
2.肩(肩甲骨)が入る。

「強いパンチ」は、
1.肩(肩甲骨)が入る。
2.腕が伸びる。

と、肩と動きの順番が異なります。
肩、つまり肩甲骨から動くパンチは「0→100」と一気に加速されますが、腕から動くと「1,2,3・・・100」と、徐々に加速する性質な動きな為、100に至る前に、つまり腕が伸びきる前に対象物に当たってしまうと「弱いパンチ」になります。

その現象を腕力で強引に「強いパンチ」に変えようとしても、「押し」を取られてしまいます。

仮に「押し」が反則では無くても、「押すパンチ」は相手を後退させる事が出来ても、ダメージを与えるパンチとは言えません。

強いパンチ、つまり「肩甲骨から動くパンチ」を養う効果的な練習法は、三戦(サンチン)が適しています。

但し、三戦の形だけをなぞっても意味がありません。
ゆっくりとした動きの中で「肩甲骨から動くように」意識する事が大事です。

そして、三戦だけでなく、基本稽古、型稽古でも、「肩甲骨から動くように」意識する事が、「強いパンチ」を身に付ける為の「基礎作り」となります。