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40代の選手が20代の選手に勝つには?【3】

前記「40代の選手が20代の選手に勝つには?【2】」では、

「武器(一本を取りうる打撃)を持つ事が最低条件」

と述べました。
10代~20代では、センスによって一本勝ちや技有りを奪える打撃を持っていても、年齢を重ねるごとに、武器が劣化(一本勝ちが出来なくなる)する事があります。

歳をとっても、鍛錬さえ怠らなければ筋力を維持、向上させる事は可能です。
しかし、筋力が向上しても「武器が劣化」してしまう事があります。

加齢によって衰える機能として、
「平衡感覚(バランス感覚)」
があります。

武器となりうる打撃の身体操作は、
「相対軸運動」
です。

相対軸運動の打撃とは、
「意図的にバランスを崩しながら打撃を放つ」
という性質を持っています。

「バランスが良い=良い技」が一般的な価値観となっている為、加齢によって平衡感覚が低下し、技術練習の過程でバランスを崩す事が増えると、

「崩れないよう、転ばないよう足場をしっかりさせる」

事を意識する事が多くなるでしょう。
結果、打撃が「相対軸運動」から遠ざかるようになってしまいます。

また、若い選手に対抗する為に筋力アップを図った結果、トレーニングの過程で「力み癖」が付いてしまい、余計、相対軸運動による打撃から遠ざかる、すなわち「武器が劣化」する要因になります。

バランストレーニングや、パワーを向上させるトレーニングは、若い選手に対抗する為に必要な事ですが、そのトレーニングの過程で「武器が劣化」する現象を招くことがある事を気を付けなければなりません。
でなければ、若い選手に対して、最低限勝っておきたい「技術」ですら遅れをとってしまいます。